学校支援事業

2014年度 事業報告

   千葉県とNPOとの協働事業として今年で8年目になりました。教育政策課、特別支援教育課、指導課、障害福祉課、児童家庭課、県民交流・文化課の6課の協力のもとでおこないました。
この事業には2つの柱があります。1つは、発達につまずきのある子、障害のある子が学校生活や地域生活で困ったときに相談を受け、学校に出向いたりして一緒に解決にあたる個別相談です。もう1つの柱として、広く県民を対象に発達障害などへの理解を深めるために、年4回の研修と年1回のフォーラムを開催しました。
今年度は、延べ250件の個別相談を受けました。面談、電話、メールなどいろいろな方法で受けています。学校などへ出向いたりするケースワークもあります。こうした方法で受けた相談をまとめ、年齢や性別、居住市町村、相談内容などの情報をデータベース化しました。また、学校サポーターが発達協会のセミナーに参加し、個別相談で多く寄せられる課題や、新しい検査について理解を深めました。その後報告会を行い、情報共有しました。

(1)     個別相談
期間:2014年4月1日〜2015年3月31日
場所:コミュニティカフェひなたぼっこ
相談件数:250件 (内訳:面談50件、電話92件、ケースワーク54件、メール54件)

毎週月曜日10時〜16時に予約受付と個別相談を実施しました。また、必要に応じて別の曜日にも個別相談とケースワークを行い、相談された方と一緒に課題解決に取り組みました。

(2)     データベース
2013年4月〜2014年3月に扱ったケースを集計し、フォーラムで報告しました。

(3)     ケース検討会議
2ヶ月に1回、学校サポーター、関係課担当者が集まり、前の月までに受けた相談を一覧表にして報告し、情報共有を図りました。また、特に検討を要する事例について話し合い、関係課からのアドバイスを受けました。

(4)     研修
県民向けの発達障害の理解を深めるための研修会を4回開催しました。内容は、障害についての基本的な理解を深め、小中高等学校での具体的な支援の方法、学校での取り組みを学ぶものでした。教職員、学童指導員、保護者、教育行政関係者、療育機関や福祉施設の職員など、多様な立場の方々が参加しました。

<第1回、第2回研修>
日時:2014年6月28日(土)13:15〜17:30
場所:千葉市ビジネス支援センター 1〜3会議室(きぼーる13階)

■第1回 (参加者 102人)
「発達障害の理解と支援」
講師:與那嶺泰雄さん 【千葉県発達障害者支援センターCAS センター長】

■第2回 (参加者 117人)
「障害のある生徒の高校進学と高校生活」
講師:谷古宇泰照さん 【千葉県立松戸南高等学校 教諭】
説明:県教育庁指導課担当 稲川一男さん

<第3回、第4回研修>
日時:2015年1月31日(土)10:00〜15:15
場所:千葉県教育会館 303会議室

■第3回 (参加者 99人)
「一人一人に合わせた支援の工夫―通級指導教室の実践から―」
講師:大山恭子さん 【船橋市立三咲小学校発達障害通級指導教室 教諭】

■第4回 (参加者105人)
「心理検査を支援に活かそう」
講師:川嵜洋子さん 【千葉県総合教育センター特別支援教育部 研究指導主事】

(5)
     フォーラム(参加者 73人)
フォーラムは、千葉県人権啓発事業補助金の対象事業として実施することができました。これまでに「当事者の話を聞きたい」という声が多かったことに応えて、発達障害当事者活動を進めている冠地情さんに講演していただきました。熱のこもった語りかけに感動しました、というアンケートの感想が多かったです。

「発達障害の人が生きやすい社会とは―当事者からのメッセージ―」
日時:2014年8月30日(土)13:30〜16:30
場所:千葉市ビジネス支援センター 1〜3会議室(きぼーる13階)
講師:冠地情さん 【東京都成人発達障害当事者会「イイトコサガシ」代表】
報告:ノーマライゼーション学校支援事業報告【ちばMDエコネット】

  
フォーラム講師の冠地情さん    フォーラムの様子