学校支援事業

2016年度 事業報告

千葉県とNPOとの協働事業として今年で10年目になりました。教育政策課、特別支援教育課、指導課、障害福祉課、児童家庭課、県民交流・文化課の6課の協力のもとでおこないました。
この事業には2つの柱があります。1つは、発達につまずきのある子、障害のある子が学校生活や地域生活で困ったときに相談を受け、学校に出向いたりして一緒に解決にあたる個別相談です。もう1つの柱として、広く県民を対象に発達障害などへの理解を深めるために、年4回の研修と年1回のフォーラムを開催しました。
今年度は、延べ148件の個別相談を受けました。面談、電話、メールなどいろいろな方法で受けています。学校などへ出向いたりするケースワークもあります。こうした方法で受けた相談をまとめ、年齢や性別、居住市町村、相談内容などの情報をデータベース化しました。また、学校サポーターが発達協会のセミナーに参加し、個別相談で多く寄せられる課題や、新しい検査について理解を深めました。その後報告会をおこない、情報を共有しました。県庁で2回おこなった拡大ケース検討会議では、各課の担当の方々と熱心に議論し、アドバイスをいただきました。

(1)個別相談
期間:2016年4月1日〜2017年3月31日
場所:コミュニティカフェひなたぼっこ
相談件数:148件

毎週月曜日10時〜16時に予約受付と個別相談を実施しました。必要に応じて別の曜日にも個別相談とケースワークをおこない、相談された方と一緒に課題解決に取り組みました。



(2)ケース検討会議
2ヶ月〜3ヶ月に1回、学校サポーター、県庁関係課担当者が集まり、前の月までに受けた相談を一覧表にして報告し、情報共有を図りました。また、特に検討を要する事例について話し合い、関係課からのアドバイスを受けました。

(3)研修
県民向けに、発達障害などの理解を深めるための研修会を4回開催しました。全体テーマを「誰にでもできる支援に向けて」として、教職員、学童指導員、保護者、教育行政関係者、療育機関や福祉施設の職員など、多様な立場の方々が参加しました。

<第1回、第2回研修>
日時:2016年7月9日(土)13:00〜17:15
場所:千葉市ビジネス支援センター 1〜3会議室

■第1回 (参加者 80人)
「発達障害の理解と支援 ― 誰にでもできる支援に向けて」― 8 ―
講師:田熊立さん【千葉県発達障害者支援センターCAS 副センター長】

■第2回 (参加者 93人)
「障害のある生徒の高校進学と高校生活 ― 多様な進路の1つとして」
講師:石橋正治さん【千葉県立生浜(おいはま)高等学校 教諭】


<第3回、第4回研修>
日時:2017年1月28日(土)10:00〜15:15
場所:千葉県教育会館 203会議室

■第3回 (参加者 71人)
「誰にでもできる支援に向けて ―小学校通級指導教室より」
講師:大山 恭子さん【船橋市立三咲小学校 発達障害通級指導教室 教諭】

■第4回 (参加者 48人)
「誰にでもできる支援へ向けて ―暮らしの中から」
講師:佐藤智子さん【『自閉症の子とたのしく暮らすレシピ』著者/
所沢市立若狭小学校 教諭】

(4)フォーラム
今年度も、千葉県人権啓発事業補助金の対象事業としてフォーラムを実施することができました。午前中は、昨年好評だったイイトコサガシのファシリテーター横山さんにワークショップをしていただきました。午後は、ちばMDエコネットから事業報告として、2015年度の相談データの説明と、事例報告をしました。

「発達障害の人が生きやすい社会とは ―当事者による研究の広がり」
日時:2016年9月3日(土)
場所:千葉市ビジネス支援センター 1〜3会議室(きぼーる13階)

■イイトコサガシ ワークショップ 10:00〜12:00 (参加者 27人)
講師:横山小夜子さん 【東京都発達障害当事者会イイトコサガシ ファシリテーター】

  
講師 横山小夜子さん

■事業報告・講演 13:15〜16:30 (参加者 38人)
講師:綾屋紗月さん 【発達障害当事者研究者/おとえもじて代表
東京大学先端科学技術研究センター特任研究員】
報告:ノーマライゼーション学校支援事業報告 【ちばMDエコネット】

    
講師 綾屋紗月さん